ルイボスティーに関する風説のひとつに
「南アフリカ共和国は土に水銀が多く含まれている」
というものがありました。(過去形です)
数年前、そんな問い合わせが入り始めました。
初めて聞いた話だったのでインターネットや新聞を徹底的に探したのですが、
そうらしい、という個人のブログなどはあっても、エビデンスとなる情報は見つかりませんでした。
南アフリカ共和国大使館や現地の農林省に連絡をして、意見を伺いましたが、話が出ているのはどうやら日本だけで、南アフリカや最大の輸出国であるドイツからもそのような問い合わせは入っておらず、担当者からは「なんの話だろう?」という疑問符だけが戻ってきた印象でした。
当店の場合は現地でも重金属検査は定期的に行っていますが、日本の検査機関にも依頼して検査を行いましたが、何にも検出されませんでした。
他のメーカーが行っている検査も同様に検出せず、でした。
南アフリカは想像以上に近代的で、物価も日本とそんなに変わりません。
検査機構もしっかりしています。
また、ルイボスティーの産地周辺はワイナリーや果樹園が多く、それこそワインや果実を海外に輸出しています。
水銀が多いのであれば、そんな商品にも影響があり、問題化しているはずですが、そんなこともありませんでした。
どなたかがブログで書き始めたのが発端らしい、という話をあるメーカー担当者から聞きましたが、噂がすごい勢いで回っていってしまった例だったと思います。
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